友艇が大変なことになった。
メィディを、イーパブ発信・・・・。
23日朝、台南を出航して25日にフィリッピンのサンフェルナンドを目指していた友人が、SOSを発信したのだ。
その時のやり取りを携帯の記録から、時系列で追ってみた・・・・
喜田・・仁尾マリーナHM
坂本・・仁尾ヨットクラブ会長
長川・・阿野艇長の手助けで、石垣まで航海、今は、台北でいる
ヘンリー・・沖縄の友人で元海上保安官、現在琉球水難救助会専務
西本・・最近まで、阿野艇長とCQをやっていた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17:24 喜田氏より・・・阿野艇のトリスタンからイーパブの発信があるので、行き先、現在の場所、パソコン等のアドレスの問い合わせあり・・第六管区と通信手段を模索中との事
発信は15:00前後か?、詳細は自分も不明だと・・・17:26 阿野艇長に・・・試しに携帯に電話する つながらず
17:27 へんりー氏に℡・・・阿野艇長から、イーパブ発信中の連絡をする。
第十一管区の方では、どの程度の動きをしているか問う
17:29 西本氏に℡・・・・最近まで、アマチュア無線で連絡を取り合っていた彼に、CQで、読んでもらおうと電話するも 留守電
17:31 西本自宅に℡・・・御子息もアマチュア無線やっているので、呼び出してもらう
17:33 長川氏に℡・・・台北にいる長川艇長に℡。阿野艇の話をする。第六管区より連絡があり知っているという
17:36 ヘンリー氏より・・・第十一管区はまだ知らないという。管区で調整中なのでしばらく待てとのこと17:42 ヘンリー氏より…伝言では昨日の朝、台南テンピンを出航25日の夕刻フィリッピンのサンフェルナンド港に入港予定だった事をつたえる17:52 0988670118・・・第十一管区より℡あり 詳細を問われる。ヘンリー氏への伝言の確認。オケラネットにも出ていたようだということ。アマチュア無線でも呼び出していること等
17:53 ヘンリー 調整しているとの事17:55 西本に℡ まだつながらず
17:57 西本自宅に℡ 御子息が、CQするが、出ないとの事。しばらくやってみるとの事・・。
17:57 へんりー氏より17:59 へんりー氏よりオケラネット等現在不可とのこと
18:01 喜田氏より℡ 第六管区と東京のイーパブの受信担当の某課とが、詳細を調べているとの事18:03 坂本氏に℡・・・現状を会長に報告
18:07 へんりー氏より・・・第十一管区から飛行機を出すように手配していて、台湾側等と調整をしているとのこと18:08 へんりー氏より℡18:09 坂本氏に℡・・・保安庁が捜索機を飛ばす段取りを、している件報告
18:12 西本氏より・・・留守電にきずき℡あり。状況を話する。オケラネットではどのようだったか問う。昼の通信では順風満帆で走っているようだったとのこと。13:41で、位置、風速の様子を問う18:13 西本氏に℡・・・昨日のメール内容を確認する
18:18 喜多氏に℡・・・第十一管区より、飛行機を出すようになった旨伝える
18:22 西本氏より℡…オケラネットの内容と、阿野艇との交信内容の話あり18:31 へんりー氏に℡ 13:41現在、昼間のオケラネットでは、19°28′N 120°26′E 進路190度
25ノットの風風向E で7ノットで順風満帆で走っているとのこと、伝える
18:32 へんりー氏より ℡韓国の船が数マイルのところにいるので、救助に向かうとの連絡が、第十一管区より有ったとの事。18:39 長川艇長に℡ 今までの状況を報告 彼は何もしていない様子
18:43 へんりー氏より・・・ 韓国船経由で、第十一管区より連絡あり 船影は確認。ヨットは、動いているとの事だが、人影は確 認できないとの事 落水も考えられるので、まだ安心はできないと・・・
18:45 坂本氏に℡ 上記報告
18:45 長川氏に℡ 上記報告
18:46 へんりー氏より・・・韓国籍の貨物船が、確認 奥さんが怪我をしているとのこと、出血がひどく止まらず、ヨットは、障害物に当たりラダーを損傷し、航行不能状態にあるとのこと・・18:49 喜田氏に℡・・・上記報告
18:50 長川氏に℡・・・上記報告
18:51 坂本氏に℡・・・上記報告
18:57 ヘンリー氏より・・・保険等はどうなっているかと・保安庁の飛行機は飛ばさないことになったとの事 18:58 西本氏に℡
19:01 長川氏に℡
19:24 へんりー氏より・・とにかく無事でよかったと・・万歳万歳で、今度、又一杯やろうと、約束・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2/26 08:25 ヘンリー氏より℡あり 岡山、水島行きの韓国籍のLPGタンカーで、今日の21:00に石垣島に着き、二人は下船する予定とのこと。
奥様の右一指し指の治療[今は止血とのこと]をするとの事。
船体は、昨夜のタンカーに乗船した段階で、放棄[バルブ抜き]をしたとの事。
事情調査等は、石垣では出来るだけせず、入国手続きを中心にして、そちらの方でするようだとのこと。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私に、マリーナから彼の所在の問い合わせがあり、事故が判明
沖縄にいる、友人のヘンリー艇長に連絡、彼は、第十一管区と連絡を取り合った。
障害物と衝突して、5時間の出来事。
私が、知って2時間の動きだったが、長かった・・・・・。
「たった今、船体発見の連絡が入った」との℡を、ヘンリー氏から戴いた時は、本当に安堵した・・。
そして、阿野艇長が搭載していた、イーパブの威力を見せられた、凄いの一言だ・・・・。
我々が航海している海域では、携帯電話に頼り、イーパブは搭載していないが、考えされた2時間だった。
そして、友人のおかげで、リアルタイムで入ってくる情報のありがたさ・・もだ。
今回の事故は、昨年から南沙諸島で続いている、経験不足と思われるヨットの座礁事故と違い、航行中の浮遊物?[大きな材木?]とか、今北上シーズンになっている[増えている鯨]ではないかと、入ってくる情報を聞きながら、推察していたが、今回は、不可抗力で、どうしょうもない事故だった。
運が悪かったとしか、言いようのない事故だった
先般、アメリカのヨットマンがソマリア沖での海賊に襲われた件が、向かっている先がフィリッピンだっただけに脳裏をかすめもしたが、そういうたぐいのものでもなく、本当に無事でよかった。
・・・・本当によかったの一言に尽きる。

奄美大島・阿鉄湾にて・・トリスタン
阿野ご夫婦、愛艇を失ったことは、万感思うところ大だろうが、命あっての事。
十分に怪我の治療をされて、又、ゆっくり、気分も落ち着いたところで話を聞かせてください・・・・
まずはゆっくりとお休みください
沖縄の友人、ヘンリー艇長には大変お世話になりました・・・・・ありがとうございました
・・・・

これから、いろいろと情報が錯綜、肥大するのを避けるため、あえて掲載しました・・・・